2012年2月6日月曜日

久保田父から見た全中

全中GS1本目。
天気は晴れ。
県中6位通過の拓のスタートは、第3シードの52番。
朝まで降っていた雪のおかげで、固い地盤が出てくる頃。
もしかしてチャンスと思いながら、家族全員でゴールハウスで待っていました。
ゴール付近は、各県代表を応援する人、応援旗で埋めつくされ、これが全国大会かという雰囲気でした。
トップシードには長野県や北海道など強豪県のトップ選手の名前がずらり。
どこまでいけるのか?とりあえず、完走してリバース入りを祈っていました。
7番スタートの長野県西颯太選手がゴールを切り、1分3秒台のタイムが掲示板の一番上に表示されると、長野県連のコーチの「よし!」との声とともにどよめきが。
その後、1分6秒台のタイムが続きました。
いよいよ拓の名前がコールされ、ビデオを構える手が震えだす。
まだかまだかと思った瞬間、「低空の拓」が姿を現しました。
素人の僕が見てもいい感じ。
ゴールを切り、祈るような気持ちで掲示板を見上げると、なんと、西選手と0.6秒差の1分4秒台のタイムが表示され、掲示板の4番目にランクイン!歓声とどよめきが起こりました。
僕も思わず、「きた〜!」と声を上げ、県連のコーチも、家族も悲鳴のような歓声を上げていました。
その後、143番スタートの岐阜県山越選手、176番スタートの長野県塩入選手が1分4秒台を刻みましたが、なんとか、4位で終了。

2本目。天気は雪。
31番リバースのため、スタート順は28番。昨年までとは違い、2本揃えなければ結果が出ない。
とにかく、完走しろ、あわよくば10番以内と願いつつ、緊張しながら、ゴールハウス付近で待機していました。
2本目、好タイムを出して順位を上げる選手、逆にプレッシャーに負け、順位を大幅に下げる選手を見ながら、拓を待ちました。
1本目6位の岐阜県山越選手が1分2秒台のタイムを出しトップへ。
5位の長野県塩入選手は1分3秒台前半で2位。
そして、4位の拓がゴール。
恐る恐る掲示板を見上げると、1分3秒台後半のタイムが表示され、この時点で掲示板の3番目にランクイン!歓声とどよめきが起き、僕の中では、10位以内はほぼ大丈夫との安堵感と、どこまでいけるのかとの期待感でいっぱいになりました。
1本目3位の選手は1分5秒台前半、2位の選手は1分4秒台前半のタイムで、拓は3位のまま。
そして主役は1本目1位の長野県西選手。
圧巻の滑りで1分2秒台のラップタイムをたたき出し、岐阜県山越選手に合計で1秒の大差をつけてトップへランクイン!この時点で、チームメイトであり、拓の目標である長野県西選手の優勝、塩入選手の3位、そして、なんと、拓の4位がほぼ決まりました!!

まさか、初めての全国大会で4位入賞が果たせるとは、ここまで拓が成長できたのも、現在のコーチである富井正一さんをはじめ、ここまで拓を育てていただいたいいづなリゾートジュニアのコーチ、長野県連のコーチの皆さん、そして、なにより、拓がスキーを通じて友達になった子供たちやその親御さんたちのお力のおかげだと思います。
そして、我が飯綱町のいいづなリゾートスキー場の斜面変化に富んだスラロームコースで、スキーを滑らせることを体で覚えたことが、今につながっていると思っています。

奇跡的な拓の4位はともかく、西選手の完全優勝、塩入選手の176番スタートからの大捲り、平林選手の1本目11位からの5位入賞など、長野県チームが大暴れした1日でした。
10位以内(5位以内)に4名が入るのは、ほんとうに快挙だと思います。
長野県のレベルの高さを改めて実感した大会でした。

拓は、今回、出来過ぎの結果が出ましたが、これからが本当の勝負だと思います。
これからも、常に1戦1戦という気持ちを忘れずに、立ち位置と目先を見失わないようにしていきたいと思います。
拓を支えてくださっている、多くの皆さん、本当にありがとうございます。
これからも、よろしくお願いします。

久しぶりにしびれてしまった、久保田拓の父でした。

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